終了第6回 講演会 『JARIにおける安全研究の紹介』 記号〔M〕
支部行事
概要
■全体概要
交通事故における死傷者数は減少傾向にありますが、更なる死者数削減のため、予防安全、衝突安全、被害拡大防止といった各分野において、これまで以上の安全対策が必要とされています。JARIでは、運転行動、衝突試験法、医工連携などを代表とする多くの研究を行い安全対策に貢献しております。本講演会では、研究の一端をご紹介すると共に、関連する研究設備をご見学いただきます。
■講演1の概要
従来の追突警報システムは、警報提示後にブレーキ操作の開始を確認したら、警報を解除して安全確保をドライバにゆだねる、というものが多い。これに対し、実路の事故・ニアミス時のドライバの対応行動を事後的に診断したところ、ドライバがブレーキを操作しているにも関わらず事故に至る例が少なくないこと、ブレーキ操作を促すだけでは不十分であることが明らかとなった。本講演では、事後的な診断手法の概要と、衝突回避のためにドライバに求められる対応を評価するための指標と評価方法を紹介する。
■講演2の概要
車体前部構造部材同士の相互干渉、すなわち構造インタラクションは、車対車前面衝突におけるコンパティビリティ性能向上のための最優先課題に挙げられている。本講演では、車対車衝突における構造インタラクションの有効性を検証するとともに、欧州提案のフルラップ前面衝突試験法における構造インタラクション評価の妥当性について実験的に検討した結果を紹介する。
■講演3の概要
本講演では、国内における事故自動通報システムの有効利用を目指して、構築を試みた事故自動通報システムの紹介と、システムから通報されるデータが事故の状況把握にどのように活用できるかについて紹介する。構築したシステムにおいて、通報データの候補は発生場所、シートベルト着用有無、横転の有無、衝突速度などである。これらのデータが通報できることを確認するとともに、通報データから衝突後の車両挙動を算出することも可能とした。
開催期間
2013年11月07日(木)
会場
【会場】
一般財団法人 日本自動車研究所 茨城県つくば市苅間2530 (注:お車で来場の場合は事前に事務局にお問い合わせください。)
http://www.jari.or.jp/
【集合場所】
つくばエクスプレス 研究学園駅改札口 会場までバスで送迎(13:05出発)
【集合時間】
13:00
スケジュール
13:30~13:35 開会挨拶
13:35~14:00 講 演1 : 追突事故時のドライバ対応行動の事後的診断手法
講演者 : 一般財団法人日本自動車研究所 安全研究部
北島 創 氏
14:00~14:25 講 演2 : フルラップ前面衝突試験法における構造インタラク
ション評価
講演者 : 一般財団法人日本自動車研究所 安全研究部
新井 勇司 氏
14:25-14::50 講 演3 : 事故自動通報システムの開発と通報データ活用
講演者 : 一般財団法人日本自動車研究所 安全研究部
高山 晋一 氏
14:50~15:05 休憩
15:05~16:30 安全関連研究設備見学(衝突実験場他)
16:30~16:40 閉会
定員
40名
申込方法
「参加申込方法」に従って必要事項を記載の上、お申込ください。申込多数の場合は個人会員、学生会員を優先させていただき、定員になり次第、締め切らせていただきます。
参加費
個人会員:3,000円、学生会員:1,000円、賛助会員:5,000円、一般の方:7,000円(当日会場でいただきます。領収書を発行致します。)
参加条件など
撮影、録音、ホームページやブログへの公開は禁止させていただきます。事務局は参加者皆様の写真等を広報目的として撮影し、公開する場合があることをご了承下さい。なお、写真等の個人情報を、上記以外の目的で使用することはありません。