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第10回カーデザインコンテスト

ダビンチ賞
(中学生の部)

松本市立旭町中学校
3年

鈴木 一冬 さん

作品名unison

着想

着想

 作品名「unison」は,クルマと人が調和して運転するイメージで決めました.前回,応募して佳作となり,作品についてのアドバイスメッセージをいただいたので,アドバイスを踏まえ今回も応募しました.この作品のアイディアはパラリンピック東京大会の閉会式をテレビで見ていた時です.次回開催地パリの引き継ぎセレモニーで,ALSを患ったパリの音楽家の方が目の動きを使って音楽を奏でていたのを見て,クルマの運転もできるようになったら良いなと思ったことです.
 作成中,クルマの色がシルバーだったので,マーカーで表現するのが難しかったです.窓のガラスの表現がマーカーでは難しそうだったので,初めてパステルを使って透明感をだしてみました.unisonを乗る人がカッコイイと思ってくれるようなクルマを描きました.この作品を通じて世の中の人に伝えたいことは「未来は希望に満ちている」です.

講評

講評

ALS 患者のために考えられた車ですが,健常者から見ても欲しい・乗ってみたいと思わせるエクステリアデザインなのが素晴らしいと思います.患者にとっては特別扱いされることが嫌な気持ちになるもので,走行していても普通の車と同じように見える,扱われる配慮が重要だと思います.そんなエクステリアがガバッと大きく開くと,なかはALS 患者のための構造をよく考えています.ストレッチャーの乗降のし易さを優先してのエンジン配置や後輪駆動,おそらく視線移動操作を取り入れたであろう意志伝達装置など,患者目線のアイデアが盛り込まれています.患者はまさに車とユニゾンして自由を掴めるのではないかと思います.